* skew position -part.24- *












頭の中はぐしゃぐしゃで。
何もかもが混乱していたけれど。
でも、一つだけ強く思うこと。

大石……!


「ハァ……っ」


もと来た道を戻った。
さっき、大石と話してた場所まで。

でも、もう居なかった。


「……大石」


オレは大石の家に向けて走り始めた。

追いつけるか…もう家の中に居るのか。
そうしたら出てきてくれるかな…と思っていると。


「大石っ!」
「―――」


遥か前方に大石の背中を見つけて、
オレは思いっきり叫んだ。
大石は足を止めてくれた。


全速力で走って。

1m手前で飛んで。


背中に、思いっきり抱きついた。


「……英二…?」
「大石…!」

ぎゅっと腕に力を込めた。

「どうしたんだ、さっき、お前の方からさよならって…」
「ごめん、オレ何も知らなかった」
「……」
「オレが好きなのは、大石だけ。大石だけだからっ!」
「英二……」

大石はオレの腕を振り解いた。
やっぱダメなの、と思うと、
大石は正面を向き直して、オレを抱き締めてくれた。

「大石…!」
「――」

大石は笑顔だった。
久しぶりに近くで見れた、大石の笑顔だった。
オレも、つられて笑みが零れた。

大石は笑いながら言った。

「今日、うち来る?」
「!」

大きな太陽の下に、久しぶりの大石の笑顔。

また、戻ってこれたような気がしたんだ。

「――うんっ!」

何があったって、
最終的に辿り着くのは、
ここしかないんだって……。

























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2002/12/18